視点9 : グリーンベルト。ドイツ再統一が自然体験に。
視点9 : グリーンベルト ©Fotolia / Ezio Gutzemberg

視点9 : グリーンベルト。ドイツ再統一が自然体験に。

珍しい蘭の花や絶滅寸前の動物を目にできるとすれば、どこだと思いますか?おそらくは、統一ドイツの中央部を貫く、グリーンベルトに沿ってです。25年前まで “鉄のカーテン” が2つの国家体制に分断していた場所は、今日ではヴィジョンに満ちた空間になっています : この全長1400キロメートルにも及ぶビオトープには、絶滅したと考えられていたものを含む、5200種の植物や動物が生息しているのです。時間をかけてサイクリングやハイキングを楽しむのに、理想的な場所といえるでしょう。

国境だったのは過去のことです。今日では、類い稀な自然を体験できます。グリーンベルトは、ドイツの歴史を辿る長距離ツアーにぴったりの条件を備えています ─ 徒歩で、自転車で、あるいは馬の背に揺られて。

グリーンベルトの歴史

総面積8000平方キロメートルに及ぶ、ドイツの自然保護プロジェクトは、再統一直後から熱心に進められてきました : その結果、現在ではバルト海沿岸のリゾート地トラーヴェミュンデからバイエルン州の都市ホーフまで、1本の連続したグリーンベルトが存在します。

至る所にグリーンベルトが

グリーンベルト沿いの各地方は ─ とりわけ典型的な名物料理と豊かな郷土色で ─ 人々の食欲をそそります。グリーンベルトを体験しようと思ったら、自分が気に入った地域を選んでいくのが一番です : たとえば、ハルツ山地周辺地域でサイクリング、ヴェントラント地方で乗馬、そしてフランケン地方の名物料理が食べられるホーフに宿泊、といった具合です。

観光名所が右にも左にも

エルベ河畔の原生湿原のように、風景が魅力的な区間、おもちゃの町ゾンネベルクやフェーングロッテ (妖精の洞窟) で有名なザールフェルトといった観光地 ─ グリーンベルトを通ると、左右に様々なものが見え、いろいろな体験ができます。

今では目配せも可能

信じられないことですが、ほんの小さな村さえもが、1989年まで東西ドイツ間の国境に分断されていました。高さ3.40メートルの壁が、人口50人の村メドラロイトを縦断していたのです。当時は、この壁を挟んで目配せすることさえ禁じられていました。

生きた記念碑

ドイツ再統一から25年経た今日、かつての国境沿いに、動植物が貴重な生活圏を奪還しました。とはいえ、たとえば監視塔や記念館といった、当時の遺産を徒歩や自転車で辿ることもできます。 “分断する国境” が “結びつける自然” に変わったのです。

旅のヒント

グリーンベルトには、段階的にサイクリングロードが設けられ、すでに大部分が快適に走行できるようになっています。

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