中世の交易路だったヴィア・レーギア (王の道) は、王侯ばかりが通った訳ではありません。商人たちは高価な品々を運搬しましたし、その後には聖地巡礼者が続き、さらには軍隊さえもがこの道を利用しました。 ヨーロッパ文化史における、貴重で希有な “財宝箱” は、文化交流と情報伝達の道でしたし、現在もそうあり続けています。 1989年秋のベルリンの壁崩壊以来、この街道でドイツが占める距離は600キロメートル以上になりました。そして、街道沿いに並ぶフランクフルト・アム・マインやフルダ、ナウムブルク、アイゼナッハ、エアフルト、ライプツィッヒ、バウツェン、ゲルリッツといった都市が、“真珠のネックレス” さながらの、素晴らしい観光ルートを形成し、ヨーロッパの過去を発見できる、希有な “宝庫” として人々を招いているのです。 この街道たどるスリリングなタイムトラベルは、たとえばアイゼナッハのヴァルトブルク城やライプツィッヒの諸国民戦争記念碑といった歴史的建造物へ、芸術家や思想家、指導者といった歴史的人物 (ゲーテやシラー、ルターなど) およびその仕事場へ、あるいは宮殿や城塞、巨大防御施設、公園、庭園といった堂々たる建造物へ続いています。