ヴュルテンベルク地域の赤ワインの割合は80%におよび、赤ワイン生産量ではドイツ最大の地域です。ブドウ栽培面積の71%は傾斜地と急傾斜地にある畑で、勾配が20%になるところもあり、作業にはもっとも手間のかかります。ヴュルテンベルクの特徴は品種の多いことです。ランベルガー種とトロリンガー種はほぼここだけで栽培されています。他のワイン生産地域でますます重要性を増している新しい品種、たとえばドルンフェルダーは、ヴュルテンベルクで開発した品種です。
ヴュルテンベルクのブドウ栽培総面積は現在11,289ヘクタールで、トロリンガー種(22%)とリースリング種(18%)がもっとも多く作られています。それに続いてシュヴァルツ・リースリング種(15.6%)、レンベルガー(13.4%)、シュペートブルグンダー種(7.6%)、ケルナー、ミュラー・トゥルガウ、ザムトロート、ドルンフェルダー、アコロン、ジルヴァーナー、グラウブルグンダーが栽培されています。レンベルガー種はヴュルテンベルク地域でもっとも高貴な赤ワイン用ブドウ品種です。数年前から、アコロン、カベルネ・ドリオ、カベルネ・ミトス、カベルネ・ドルサといった「新しい」ヴァインスベルクの赤ワイン用ブドウ品種も植えられています。これらの品種はブレンド赤ワインに適しています。
ヴュルテンベルク地域のブドウ栽培地はネッカー川とその支流の谷に広がっています。水が流れるところは、夏に暑過ぎ冬寒くなりすぎることはありません。四季に十分な降雨があり、ヴュルデンベルク地域は良質のワインを造る理想的な条件に恵まれています。
ヴュルテンベルクのほとんどのブドウ栽培業者は、かなり小さな畑を副業で耕作しています。業者の平均規模は0.6ヘクタールにも達しないので、この家族経営業者を「ホビーブドウ栽培業者」と呼んでいます。ヴュルテンベルクには16,500のブドウ栽培家がおり、うち14,980軒は協同組合の会員です。
ブドウ栽培家をヴュルテンベルクでは「ヴィンツァー」という代わりに「ヴァインゲルトナー」と呼びます。シュワーベンの人々は「掃除当番」を真剣に受け取りますが、同じように「ホビーブドウ栽培家」も真面目にブドウの手入れ作業をします。葉の状態や土の手入れに関して、近所のブドウ畑に引けを取らないようにするために、どんな苦労も厭いません。