キール
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キール:バルト海の玄関口になっている港湾都市。

シュレースヴィヒ・ホルシュタイン州の州都キールは、長い間造船や海軍基地の町として知られていましたが、今日では学生たちの活気と落ち着いたライフスタイル、都会的な雰囲気が特徴になっています。 キール峡湾に面した素晴らしいロケーションにある、明るく広々とした市街地で、さらにはデーニッシェ通り ─ 泡末会社乱立時代の建物が並ぶ目抜き通り ─ で、沿岸都市ならではの魅力を満喫できます。

市街地まで海が迫るキールでは、水が重要な要素になっています。 細長いキール峡湾でも、港でも、大型クレーンが林立するヨーロッパ最大級の造船所でも……この都市では、至る所で海を感じたり、目にしたり、ふれたりできるのです。 これまで幾多の航海を経てきた練習帆船にして、国際的な帆船イベントの人気者でもあるゴルヒ・フォック号が、スカンジナビア埠頭の巨大フェリーと同様に、都市景観の一部になっています。 中央駅からわずか数分の場所まで、北へと続く水路が設けられており、市中心部からも近い客船ターミナルのバルト海埠頭では、エレガントなクルーズ船が心に残る航海を約束しています。 さらに、毎年開催される国際的なヨット・フェスティバルのキール週間が、この都市が北ドイツ沿岸部において中心的な存在であることを、印象的な形で主張しています。 キールの繁栄は、デンマーク領からプロイセン領になった1864年に始まり、第二次世界大戦で街が破壊されるまで続きました。 立ち直るまで長い時間がかかりましたが、現在では広々として近代的な、全く新しい市街地が形成されています。 もっとも、それらの全てが現在の趣味に合っているとは言えないため、かつての市中心部を再現するプロジェクトが1990年代に始まりました。たとえば、歴史的なエッガーシュテット通りが元に戻され、アルター・マルクトが模様替えされています。 伝統的な目抜き通りであるデーニッシェ通り、ドイツ最古の歩行者天国に数えられるホルステン通りなどと共に、市街地は再び本来の魅力に溢れ、キールらしい落ち着いたライフスタイルを体現しています。

ヨットファンにとってのキール週間に相当するのが、文化を愛する人にとってのシュレースヴィヒ・ホルシュタイン音楽祭 ─ 世界最大規模のクラシック音楽フェスティバル ─ です。 この北ヨーロッパ屈指のイベントにおいて、キールは中心的な開催地になっています:キール宮殿や峡湾、オペラハウス、さらにはホーヴァルト造船所までが、国際的なスターたちに壮大な舞台を提供しているのです。 さらに、キール劇場やキール低地ドイツ語劇場、ポーランド語劇場、学生劇場が、活気のある演劇シーンを創り出していますし、ザルトリ埠頭の航海博物館やコンピューター博物館、機械博物館、キール美術館といったミュージアムも国際的なレベルにあります。たとえばキール美術館は、6世紀にわたる1,000点の絵画と200体の彫像、40,000点のグラフィック作品、そして19世紀に開設された古典古代部門を有しています。 そして市立博物館は、19~20世紀の都市&文化史をテーマとする特別展により、常に恵まれていたとは言えないキールの歴史を、掘り下げて紹介しており、一見の価値があります。ちなみに、この博物館が入っているヴァールレーベルガー・ホーフは、17世紀初頭に建てられた、現存する最古の貴族邸宅です。 キールにとって幸運だったのは、北海バルト海運河 (通称キール運河) の建設でしょう。この結果、世界で最も通行量の多い人工水路によって、北海沿岸都市と接続されることになったのです。 運河と平行して走る舗装道は、歩行者や自転車に開放されており、様々な船舶を横目に見ながら、遠足やレストラン巡りなどに利用できます。 特別なのは、運河の対岸へ渡るためのフェリーが、無料で利用できる点です。 キール特産のスプラット (ニシンの一種) は、無料でこそありませんが、手頃な値段で味わえます。 頭や骨まで食べられますから、魚が好きな人は是非試してみてください。 そして「キールのスプラット」が、キール生まれの人や長年の定住者を意味することがあると聞けば、この小さな魚がどれほどキールで愛されているか分かるはずです。

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