バウハウスのスター建築家ヴァルター・グロピウスとアドルフ・マイヤーにより1911年に建てられたファグス靴工場は、現代建築の最初の建築物とされます。
二人の建築家は、この中小企業の工場をまったく従来と異なる姿、伝統に反する外観で設計しました。 この新建築の特色は、ガラスとスチールで造ったファッサードの構造にあり、支柱のないすべてガラス張りのコーナーは、この建物に重量のないエレガンスを与えています。
機能を重視の工場複合建物は、1911年から1925年の間に三つの建築段階を経て建てられ、1938年にペーター・ノイフェルトにより最後の増築が行われました。 個々の建物は機能に応じて建築されました。 たとえば倉庫は堅固な石造りですが、工場は大きなガラス張りで明るく、作業によい環境となっています。 ガラスを張っただけの支柱のないコーナーというグロピウスの建築は、現代の骨組建築の黎明を示すものです。
工場建物は100年を経た時代を超越し記念物指定の建物ですが、いまもなお工場としての役目を果たし、20世紀の産業文化の模範的な成功例となっています 。 この工場では会社創設以来、先見性のある企業家カール・ベンシャイトが休むことなく生産を続け、今もなお一部でファグス靴型を作っています。 ファグスとはラテン語のブナのことで、ブナは以前靴の木型に使われました。
ビジターにとって大変興味あるファグス・グロピウス展示場(エキスポ2000年にオープン)が、生産工場の中央にあります。 ヴァルター・グロピウスの建物では展示会やコンサートといったさまざまな文化イベントが催され、アールフェルト地域と周辺の文化生活の確かな柱の一つになっています。