シュトゥットガルトのワイン:新しいスタイルで味わう伝統
爽やかな味わいのリースリング、クラシカルで安定感のあるシュペートブルグンダー、大人気のソーヴィニヨン・ブランが、シュトゥットガルトの伝統ワインです。ブドウ畑の広がる丘陵地帯からは心地よい風が吹いてきます。この町では17人の若いワイン醸造家が2代目、3代目としてワイナリーを切り盛りしています。新しい世代の彼らは、トレンドを生み出し、ブドウの品種を増やすなど、斬新なアイデアでよりおいしいワイン作りを目指しています。伝統的な手法に新しいスタイルが加わったシュトゥットガルトのワインを「シュタットベーゼン」や「シャッテンブルーダー」といったお洒落なワインバーで楽しんでみてはいかがでしょうか。
高台からシュトゥットガルトのロマンチックな景観を眺めながら、若いワイン醸造家の逸品を味わえる場所があります。ヴュルテンベルクの丘です。丘の上には、ヴィルヘルム1世が亡き妻カタリーナ王妃を悼んで建てた教会があり、壁には「愛は永遠不滅」と刻まれています。現在はイベントやライブコンサートで多くの人が集まるこの丘の上からは、夕暮れになるとシュトゥットガルトの牧歌的な景観を望めます。多くのワイナリーが蔵出しの時期にだけオープンし自家製ワインや郷土料理が愉しめるベーゼン・ヴィルトシャフトの時期には、この場所からシュトゥットガルトの美しい景観を眺めながら芳醇なワインを堪能できます。
シュトゥットガルト:盆地を活かしたワインの町
シュトゥットガルトの地形はドイツでも特殊で、市街地が緑の丘陵に囲まれた盆地となっています。この地理的条件のおかげで、市街地にいてもブドウ畑が見られるという珍しい光景に出会えます。町中にあるブドウ畑は勾配がきつく、この場所でブドウを育てるのはかなりのノウハウが必要になります。
都市部にあるワイン産地:シュトゥットガルト
4000ヘクタールを超えるブドウ畑があるシュトゥットガルトは、ドイツでも広大な作付け面積を持つワイン産地であり、独自のワイナリーが大きな都市としては珍しい町です。伝統的なワイナリーのブドウ畑は16ヘクタールほどで、これが歴史の古いシュトゥットガルトの町にさらに独特の景観を与えています。場所によってはブドウ畑が住宅地にあり、外からは見えないこともあります。ブドウ畑はバート・カンシュタットからデーガーロッホ、そしてハーゼンベルクからオーバートュルクハイムにかけて広がっています。