ライン渓谷中流上部は、 “南入口” になっているビンゲン/リューデスハイムからコブレンツまで、65キロメートル余りにわたって続きます。 自然の美と圧倒的なパノラマ、そして陽光が降り注ぐブドウ畑の上に、他に類を見ない頻度で現れる古城と宮殿……今日に至るまでヨーロッパで最も人気が高い観光名所に数えられています。
2000年にわたってライン渓谷中流上部は、南北ヨーロッパ間の文化交流における、最も重要な接続路のひとつでした。 そして、ある時は国境であり、ある時は文化の架け橋であり、ある時にはロマンチックな “憧れの地” だったのです。 はるか昔から「ロマンチック・ライン」のシンボルになっているのが、急峻な岩壁ローレライです。 昔ここでは、美しい川の妖精が金色の髪を櫛ですいており、それを目にした船乗りたちは、舵を誤って、船もろとも岩に激突してしまいました。 このような伝説が残っていますし、ハインリヒ・ハイネも有名な『ローレライ』の歌詞の中でそう物語っています。
両岸の綺麗な町やワイン村を含む、ライン渓谷中流上部の風景を満喫するなら、クルーズ ─ たとえばライン川に唯一残る蒸気船「ゲーテ号」で ─ が一番ですが、ライン古城ロードやライン・シュタイクといったハイキングコースもおすすめです。 ライン渓谷中流上部は、モーゼル川がライン川に合流する、コブレンツのドイチェス・エック (ドイツの角) で終わります。 ドイチェス・エックは、コブレンツのロープウェイから見下ろすのが最高です。 ロープウェイはユネスコ世界遺産に含まれていないものの、ライン川を越えてエーレンブライトシュタイン要塞まで上る “空中の旅” は、絶対におすすめです。 高いところが苦手で、できれば地面に留まりたいという人は:コブレンツのロマンティクムで、インタラクティブな展示を通して、蒸気船の甲板からライン渓谷中流上部の風光明媚を堪能する、バーチャル旅行を体験できます。